HER SEVEN(ハー・セブン)

「私を取り戻す、7日間」※女性限定記事になります

私は最近「女性の引きこもり」について考えるようになりました
きっかけは、ある動画の中で語られていた
「実は女性の引きこもりも多い」という話

その言葉を聞いた時、私は最初「確かに」と思ったのです。そして同時に、自分自身もこれまで、引きこもりというものを少し「決まった形」で見ていた事に気づきました

引きこもりと聞くと

➽仕事をしていない
➽学校へ行っていない
➽実家の自室からほとんど出ない
➽家族以外とは話をしない


そんな男性の姿を思い浮かべる人は
私以外にも少なくないと思います

でも女性の場合はどうなんだ??


・結婚している
・家事をしている
・子供を育てている
・スーパーにも行く
・子供の送り迎えにも行く
・病院にも行く


一見すると、ごく普通に生活しているように見えます
【だから周囲も気づかない】
そしておそらく本人自身も
気づいていない事があります

厚生労働省が紹介している「ひきこもり」の考え方では、家から一歩も出ない状態だけを指しているわけではありません。他者と交わらない形で外出している場合なども含まれます。つまり「外出しているか、していないか」だけでは、その人の孤立は判断出来ないという事です


ここに、女性の問題を考える大きなヒントがあるように思います。例えば毎日スーパーへ行っている女性がいるとします


・でもその買い物は家族の夕食を作るため
・外へ出るのは子どもの送り迎え
・病院へ行くのは親の付き添い
・休日に出かけるのも家族のため


気がつけば何年もの間
「自分が行きたいから行った場所」がほとんどない

身体は毎日外へ出ています
けれど、自分自身の人生は少しずつ小さくなっている
私はこういう状態も見過ごしてはいけないのではないかと思うのです

もちろん、専業主婦だから引きこもりだという話ではありません。家にいる事が悪い訳でもありません。家の中が一番落ち着く人もいますし、一人で過ごす事が好きな人もいます


問題なのは「家にいる事」そのものではない
自分の意思で人生を選ぶことが
少しずつ失われていく事

女性には、人生の中でたくさんの役割があります。


➽娘になり
➽大人の女性となり
➽妻になり
➽母親になり
➽時には親の介護をする人にもなる


家族の予定を考え、食事を考え、洗濯をし、子どものことを心配し、夫のことを考え、親のことまで考える。もちろんそれらは大切な事
でも毎日誰かの事ばかり考えているうちに


「私は何が好きだったんだろう」
「私は本当は何をしたいんだろう」
「最近、自分のために何かしただろうか」


そんな事すら分からなくなってしまう事があります

家族から見れば、いつものお母さん
夫から見れば、いつもの妻
近所から見ても、普通に生活している女性


だから誰も「孤立している」とは思わない


これこそ私が今回考えたい「見えない引きこもり」です
なお、これは医学的な診断名として私が使っている言葉ではありません
外見上は普通に生活していても、その人自身の世界がいつの間にか狭くなり、社会との繋がりや「自分のために何かをする」という感覚を失っている状態を考えるために、ここではこの言葉を使っています

では、どうすればいいのでしょう
私は「もっと外へ出ればいい」とは思いません
そもそも、外出すること自体を目標にしてしまったら、また一つ義務が増えるだけだからです。


「今日は散歩しなければならない」
「人と会わなければならない」
「もっと前向きにならなければならない」


こうなった瞬間、それは自分を取り戻す行動ではなく
新しい宿題になってしまいます

厚生労働省が現在示しているひきこもり支援でも、単純に社会参加や就労だけをゴールにするのではなく、本人が自分の意思で生き方を決めていく「自律」を大切にする考え方が示されています。

だから私は、もっともっと小さなところから始めればいいと思います。

➽高級なランチを食べに行く必要なんてありません
➽旅行に行く必要もありません
➽友達を作る必要もありません


まずは一日に一つだけ

「これは私が選んだ」

と言えることを作ってみる


家族が飲むものではなく
・自分が飲みたい飲み物を選ぶ


みんなが見たいテレビではなく
・自分が見たい動画を10分だけ見る


いつもの服ではなく
・今日は自分が着たい服を選ぶ


ベランダに出て空を見る


用事もないのに玄関の外へ出てみる


コンビニまで歩いて
・好きなお菓子を一つだけ買う


昔好きだった音楽を聴く


それくらいでいい


大切なのは、その行動が立派かどうかではありません


「誰かのため」ではなく「自分がそうしたかったから」という経験を一日一つ増やしていく事


気分が落ち込んでいる時などに、無理のない範囲で小さな活動を増やし、達成感や楽しさを感じられる行動を少しずつ探していく考え方は、認知行動療法の「行動活性化」にもあります。国立精神・神経医療研究センターも、活動と気分を記録しながら少しずつ行動範囲を広げていく方法を紹介しています。

ただし、ここでも無理をする必要はありません


今日は出来なかった

それでもいいんですよ

ここは、とても伝えたいことです


一日中家にいたからといって
その一日が失敗だった訳ではありません


・今日は外へ出なかった
・でも好きなコーヒーを飲んだ
・窓を開けて風を入れた
・髪を整えた
・好きな音楽を一曲聴いた
・昼寝をしたら少し気持ちが楽になった。


それだって自分の人生なんですよ

「今日は何も出来なかった」と考えるのではなく
「今日、自分の為に何をしてあげられたかな」
と考えてみてほしい。一つあれば十分です

ゼロの日があってもいい
また明日、一つ探せばいい

考え方も少し変えてみて
ここは「君の人生」のフィールドなんだよ

最終的に目指したいのは、毎日外出出来るようになることでも、友達をたくさん作ることでも、仕事を始めることでもありません

自分の人生を、自分で選べるようになること


・今日は家に居たいから家にいる
・今日は外の空気を吸いたいから外へ出る
・今日は誰かと話したいから話してみる
・今日は一人で居たいから一人で過ごす


同じ「家にいる」という行動でも「出られない」と「今日は家にいると自分で決めた」では意味がまったく違います


・誰かの妻である前に
・誰かのお母さんである前に
・誰かの娘である前に


あなたは一人の人間です

だから一日一つだけ、自分の為に選んでみてください。大きな人生改革なんて必要ありません。今日の飲み物を自分で選ぶところからでもいい。小さな選択を積み重ねていけばある日ふと


「今日は少し外へ行ってみようかな」


と思う日が来るかもしれません
その時は外へ出てみればいい
そして行きたくなければ、また家へ帰ればいい
誰かに連れ出されたのではなく
自分で選んで一歩を踏み出した

私はその一歩の方がずっと大切だと思っています


「今日、自分の為に一つ選ぶ」事を思い出す
もう一度、自分の人生を自分の手に戻していく


もし今「もしかしたら私もそうなのかもしれない」と感じた女性がいたら、まず今日一日だけ、自分に聞いてみてください


「今日、私は私の為に何をしよう?」


そこからでいいのだと思います

HER SEVEN(ハー・セブン)

~私を取り戻す、7日間~

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